『003.セラピストとしてやっちゃいけないことって何でしょうか?』


患者さんに不安・恐怖・絶望を『少しでも』感じさせることです。

これは重罪です。

前提として・・・
健康では特に、『良いことを増やすより、悪いことを減らすほうが強い』
という法則が働きます。
(大抵のことに共通の法則です。
例:どんな資産運用よりも、借金返すほうがお金はたまっていきます)

だから、『何をすべきか(プラス)』と同時に、
『何をしてはいけないのか(マイナス)』を把握しておくことは
とても大事です。

悲しいことに、
うちに来る患者さんはよく、『ココロを傷つけられて』います。
他でなかなか良くならなかった人が来るので、
半分・・・いや、1/3ぐらいはしょうがないかもしれない。
でも、半分以上は、『被害』です。『人災』です。 優しさがない医者とか、整体師とかの言葉に、
傷つけられているんです。

(もしかしたら、口下手がひどすぎるだけかもしれない・・・。
でも、この業種で、ちゃんと優しくなりかったから、
口下手を克服するぐらいの情熱と努力は必須だと思います)

「これは相当ひどい状態ですね・・・」
「ストレートネックだから、一生付き合うしかないね」
「手術すれば回復の可能性もあるにはけど、確実じゃないです」
「そんなの、心が弱いからじゃないですか?」
「湿布貼っとくぐらいしか対処法、ないですよ」
「ストレスの問題じゃないですかぁ?」

・・・こういうのって、患者さんの『傷』になります。
「私の状態はよほどひどいのかな・・・」(不安・恐怖)
「今後一生このままになっちゃうの?そんな・・・
でもお医者さんが言ってることだし・・・」(絶望)
「ストレスの問題って言われても、仕事や辞められないし、
それじゃ不治の病とおんなじじゃない・・・」(絶望)
「心が弱いとか、自分でも感じてるけど、そんなに
面と向かって否定の言葉を投げられたくない・・・」(絶望・怒り)

こんなことして、患者さんの回復に役立つでしょうか?

・・・当たり前ですが、逆効果です。
回復力は、ものすごく落ちることになります。

医療従事者の一番大事な仕事は、患者さんに
『安心』と『納得』と『希望』を提供することだと思います。
『不安』と『恐怖』と『絶望』は、ちょうどその反対です。

いちばんすごいのは、施術の力なんかじゃなく、
患者さん本人の回復力です。

回復力を最も左右するのは、自律神経です。
その自律神経の調子を簡単にぶっ壊してしまうのが、『不安』です。
恐怖、絶望ともなれば、その被害は甚大です。

だからこれが、セラピストとして一番やってはいけないことです。

もちろん、インフォームド・コンセントは大事です。
はっきり真実を伝えて、覚悟をもってもらうべきシーンもあるでしょう。

でも、『言い方』があります。
『フォローの仕様』が必ずあります。
『オプション(選択肢)』の提示ができるはずなんです。
『希望をセットに』して伝えることが、できるはずなんです。

せめて、『安心』や『納得』だけでも、努力できるはずなんです、
いくらでも。

だからこそ、
幅広い知識と、信念と、コミュニケーションの力が重要になります。
これは、他のQ&Aで書いてきたことと通底するポイントです。

ぜひ、大切に心に刻んで欲しいと思います。
心が回復に向かわないと、カラダはついて行けないんです。

■追伸:
この方法で、『良いセラピストかどうか』を簡単にチェックできます。
フォローもなく、『不安』をあおったり、『恐怖』を感じさせたり
『絶望』につながるような話をするセラピストは、二流以下・三流以下です。