●健康コラム: 誤解だらけの骨盤、知っておきたい基礎知識










あなたはいくつ、当てはまりますか?




 □ つい足を組んでしまう


 □ 腰痛がなかなかとれない・すぐ再発する
   (ギックリ腰がクセになっている、も含む)


 □ 仰向けで寝るのが苦手


 □ くつの底の減り方(削れ方)が左右で違う


 □ 股関節をひらくの(あぐらの形)が苦手・かたい




2つ以上当てはまるなら、
ほぼ間違いなく、骨盤のケアが必要な状態です(^^;)




よく話題になる、この『骨盤』。


なんで大事なのか?
これが悪いと、どうなるのか?
普段、どうしてりゃあ、悪くならないのか?




この時期、
春先からの骨盤の自然な動きが落ち着くので・・・


 ●いい状態で落ち着いているヒト


 ●ズレた状態で定着しちゃってるヒト   の2通りがあります。


 (↑のチェックが多いヒトは、ズレてるか、硬いか、ですね)




誤解もひじょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜に多いので(汗)、
ちゃんと知っておきましょうね。





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「よくある症例と対策: 誤解だらけの骨盤、知っておきたい基礎知識」
 〜痛みや苦しみの具体例と解決策から、健康の秘訣を知る〜
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■ 今日のポイント:
 『骨盤を治さないと、腰痛は解消しません』
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● 野田(仮)さんの、しつこい腰痛の場合
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「先生、俺、腰痛がなおらないんです・・・。
 もう社会人になってからずっと。
 もんでもらった日は少しいいんですけど、すぐまた
 痛くなっちゃって・・・」




新しい患者さんでした。(男性・40代)




診ると、骨盤の右側が後傾(後ろに傾いている状態)
左側が前傾してました(前に傾いている状態)。


いわゆる、ねじれ状態です。




これも、よくある症状です。
ただ、マッサージだけでは、なかなか治りません。


(骨盤をととのえることを意識したマッサージは別ですが、稀少です)





逆に、骨盤をととのえると、


「なんか、ゴッソリ楽になった!!」 


とのこと。
(ゴッソリ、っていいですね、なんだか(笑))





その後、
やはり筋肉疲労がたまると、重くはなってくるものの、
周期は1ヶ月に1回ほどになり(ずいぶん長くなり)、
痛みの質もかなり軽くなった、とのこと。




(ちなみに、彼の場合の根本の原因は、
 『毎日行う長時間の車の運転』でした。負担の少ない
 運転姿勢や、セルフケアを伝えました)





● 骨盤がズレていただけなのに・・・
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骨盤のズレ。




これがあると、どうなるか。
ヒトにはよりますが、野田さんの場合は、
典型的でした。




それは・・・




 ▼腰痛がしつこくってとれない。


 ▼背中全体がゆがむので、首コリ、肩こりもしやすい


 ▼腹部の内臓(胃腸ふくむ)が落ち着かないため、胃の調子が崩れやすい


 ▼足の長さが違い、ゆがみも出るので、足裏の角質(固まり)がひどい


 ▼上記のすべてが調子、リズムを崩すため、代謝も悪く、疲れやすい


 ▼上記の不調により、太りやすく、やせにくい


 ▼仰向けで眠れない(腰が痛くなる)




こういったものです。
意外なほど、広くて、深いですよね?




太りやすいとか、腰が痛えとか、
そんなレベルにはおさまらないんです(笑)




放っておくと、どんどん体調は悪化します。




なぜ、
骨盤がズレると、こんなに悪影響が出るのでしょうか?





●骨盤が、どうしてそんなに大事?
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骨盤。


これには、いろんな顔、機能があるんです。




これも大切なので、
ざっと、把握しておきましょう。




 ▼カラダの中心にあり、上半身・背骨をささえる、『土台』。


  →上半身の筋肉を使うときの足場になる


 ▼立っていても座っていても常に重力がかかる、カラダの基盤。


 ▼お腹の内臓を包むようにして支える、内臓サポート機能。


  →内臓が働きやすいスペースを確保・維持する


 ▼脳から続く神経(自律神経を含む)を根っこで包み支える機能。



 
代表的なものだけでも、こんなにあるわけです。




要は・・・


筋肉の調子、コリ、血流、リンパの流れ、
神経の調子、ストレス耐性、内臓の調子、免疫のチカラ




などなど、カラダにとって
大事な機能すべてに、関わっているんです。




だから、骨盤がズレる(あるいは硬くなる)と、
上記のように、いろ〜〜〜〜〜んな不調が出ちゃうんです。




(こんな理由があるので、
 うちでは、頼まれてもいないのに(笑)、肩こりで
 悩んできている患者さんでも、必ず骨盤はチェック・ケアします)





だからこの時期、
特に気をつけてください。




というのも、
人間の自然な適応機能で、春にいったん開いた骨盤が、
この夏にかけて、新しい位置に落ち着きます。


ここで『ズレたまま落ち着いてしまう』と、
これからの秋・冬の健康に大きく響いてしまうんです。





● 骨盤って、どうやって治すの?
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「え、先生それ、痛くないの・・・(汗)?」




骨盤をケアしましょうと言うと、
ちょくちょく聞かれます(笑)


これ、誤解です。うちでやる
骨盤の調整やケアは、痛くありません。


ボキっとか、やらないですから。




このあたりも、よく誤解されていますね。
また今度詳しく書きますが、


『骨がズレるのは、筋肉のバランスが悪いから』なんです。


だって骨って、
勝手にズレないでしょ?(笑)
(すごいチカラの衝撃を受けた:事故など は別ですが)




 ▼後ろより前にひっぱられ過ぎるから とか


 ▼左より右にひっぱられ過ぎるから とか


 ▼↑みたいなのが、クセになってるから




なんて理由で、ズレてるんです。




要するに・・・


問題は、『筋肉』なんです。
だから、筋肉のバランス、クセをケアすれば、
骨盤は回復します。痛いことなんてありません。




※逆に、この理由から、骨だけをボキっと矯正することの
 リスクもわかると思います。筋肉のアンバランス、クセが
 治っていなければ、すぐ悪い位置に骨は戻ります。
 引っ張られ続けてますから。


※カイロプラクティック、整体でも、ちゃんとした
 先生は骨だけでなく、筋のバランスも含めてケアを
 なさっています。





● 骨盤をズレないようにするには?
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これには、
骨盤がズレる原因の代表例を、紹介しましょう。


※骨盤のズレは主に、ねじれ、縦ずれの2種です。




 ■姿勢に良くないクセがある
 (例): 足を組む(左右を組み替えても、やっぱりマイナスです)
      いつも背中を丸めている(猫背)
      立つときに片足に体重をかけてしまう(特に足の外側に)


 ■カラダの使い方が偏っている
 (例): スイング系のスポーツをしている:ゴルス、テニス、野球など
      →これは、『利き腕と逆の素振り』を終了後に少しやるだけでも、
       ずいぶん中和できます。(右利きなら、左の素振りをする)


 ■いつも同じ側に横向きになって寝ている
  (カラダがどうしてもねじれて、クセになってしまいます)


 ■足(股関節、ヒザ、足首)に古傷がある(ねんざ、骨折の経験など)
  ※治療したときに、骨盤のケアまでしてあれば、大丈夫です。


 ■腹部の内臓の不調(下痢その他)が続いてしまっている


 ■足の不調が続いてしまっている
  (足の冷え・むくみ、股関節、ヒザ、足首、足裏の不調)





こういったことに、気をつけましょう。




すでにズレてしまっている場合にも、
もちろんとても重要です。




ただ、
ズレがひどい場合・・・


最初の骨盤のズレチェックや、↑の不調なんかに
ココロあたりが「けっこうあります(汗)」という方は、
いったん、専門家のケアを受けることをオススメします。




なぜなら、
骨盤がズレた状態で、どんな健康法をやっても、
なかなかプラスの結果が出にくいからです。
(マイナスのほうが大きいため)




骨盤ちゃ〜〜んとして、
ハラが座ってないと、いい仕事もできませんしね。






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■ まとめ と 提案
 〜 あなたの実力・魅力アップのための、具体策 〜
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 ●しつこい腰痛のカゲには、大抵、骨盤の問題がある
  (ズレ、硬直)


 ●骨盤はカラダの中心にあって、筋肉はもちろん、内臓、神経
  などにも影響を与えるぐらい重要なもの


 ●骨盤を予防するために日常的にやれることはけっこうあり、
  パターンは割と少ない(ので、ぜひお気をつけください!)


 ●骨盤が健康じゃないと、なかなかほかのいろんな健康法をやっても
  効果は出にくい。まずは骨盤の健康から。





_____▼ 今日のフルパワー発揮ポイント▼_____

│● 健康の要に、骨盤がある。常にこれは元気に保ちましょう。

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